ご愛用品に込められた 思いをつなぐ修理

【特別公開 第3弾】
修理技術を高めるための
日々の向き合い方

2024.04.22

ご愛用品に込められた
思いをつなぐ修理

形あるものは、どんなに大切にご愛用いただいても、長年使えば不具合が出ることも。土屋鞄には、つくる職人だけでなく、お客さまのご愛用品と日々向き合っている熟練の修理職人たちがいます。

ご愛用者さまがこの先に刻んでいく時間を想像しながら、その先も愛用されることを考えて修理ができるように。職人たちにはそれぞれ、修理へのこだわりや、毎日の行動から自分に対して義務付けている習慣があります。

 お客さまがご愛用されたものですので、革のエイジングの具合やクセの付き方など、二つと同じ状態のものがない「一点もの」。そのため、修理専門の技術を身に付けた熟練の職人たちが、一つひとつ手作業で、それぞれの製品に寄り添った修理を心がけています。

 ご愛用者さまがこの先に刻んでいく時間を想像しながら思いを乗せて、ただ直すのではなく、その先も愛用されることを考えて修理をすることを大切にしています。

 

修理の「爪痕」を残さない
クオリティーを求めて

新しい製品をつくる時と比べて大きく異なるのが、修理は一度つくったものを解体し、また組み立て直すということ。
修理職人が目指すところは、「修理したのだけれど、どこをどうやって修理したのかわからない。でも、とても奇麗になっている」という、爪痕を残さないクオリティーだと、修理職人・丸は語ります。

修理のクオリティーを高めるのは、技術の向上だけではありません。
日々の行動から、作業に集中できるよう、自身がパフォーマンスを発揮できるベストな状態を大切にしています。

「意識をしているのは、作業のリズムが崩れないようにすること。休憩時間やお手洗いに行くタイミングを固定にしています。集中しすぎると体も強張るから、1時間に1回は伸びをすると決めていますね。技術はぐんと向上することはなくて、日々の1mmずつの積み上げで。そのために、“自分が一番良い状態でいる”ことも、大切だと思っています」

修理品は全てが一点もの。だからこそ、より慎重に、正確に。そして、常に自分自身が最高の状態で臨めるように。

お手元にお戻しした後も、お客さまとご愛用品の関係が1日でも長く続きますように──それが、全ての修理職人の願いです。

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