2024.5.30
青の染め革コラボコレクション
そのエイジングは……?
使っていくとどうなるのか、ちょっと想像もつかない感じ。来週6/6(木)に発売される青の染め革コラボ「yuhaku×土屋鞄」コレクションのエイジングサンプルを見るのが楽しみだったのは、私だけではないはずです。
そこで今回、編集部でこっそり育てたエイジングサンプルをいち早く皆さまに公開。「革メルマガ」でコアな支持を受ける、革好きの名物スタッフ・山添に、エイジングの感想を聞いてみました。
「yuhaku(ユハク)」とは?
※写真は本製品の革に染色の仕上げ作業をしている様子。
一枚一枚の革と向き合い、絵を描くように複数の色を手作業で重ねながら丁寧に染め上げ、丹念に磨き上げていく。そうして、革本来の表情を生かす透明感と深みを併せ持つ革製品を生み出している手染めレザーブランドが「yuhaku」です。
その代名詞でもあるアーティスティックなグラデーションカラーは、「心の中の美しい情景を投影した」というもの。絵画の技法を応用し、独自の研鑽(けんさん)を長年繰り返してたどり着いた染色技法から生み出される革のアート作品です。
※プレーンヌメレザー
そんな「yuhaku」のご協力で実現した数量限定のコラボレーションアイテムが、来週ついに発売となる「yuhaku×土屋鞄」コレクション。
アーティスティックな染色を施すベース革には、「プレーンヌメ」シリーズのメイン素材「プレーンヌメレザー」を使用しています。ベルギー有数のタンナーが植物の渋だけでじっくり鞣し、表面加工も染色も施さずに仕上げた最もナチュラルなヌメ革で、まさに白い紙のような"すっぴん"の革。厳選された上質な原皮を使用しているので、とても品格を感じられる革に仕上がっています。
そんな上質な革を、「yuhaku」の職人が一枚一枚、陶磁器の釉薬や染物のにじみから着想を得たという青の奥ゆかしい表情に染め上げています。
すべてが丹念な手作業なので、色の重なり具合からグラデーションの濃淡の移ろい、縞の表情まで、二つと同じものはありません。まさに、無垢の革のカンバスを染め上げた一点モノの革のアートという趣きですね!
ちなみに、製品にはブックカバー、ノートカバー、L字型ファスナー財布(「Lファスナー」)の3型をラインアップ。特に土屋鞄の小物の顔ともいえる「Lファスナー」には「染/縦」「染/横」(縦・横のグラデーション)と「染/縞」(縞模様)の、3柄をご用意しました。
今回ご紹介するエイジングサンプルは「Lファスナー」の「染/縦」「染/縞」で、染色の落ちを避けるため、ボトムスのポケットではなく鞄のポケットに入れて使用しました。
左:新品、右:使用歴3ヶ月
それではまず、使用歴3ヶ月の「染/縦」を見てみましょう。ベースになっている「プレーンヌメレザー」が元々ゆっくりエイジングしていく革なのと、鞄のポケットに入れて使っていたこともあって、3ヶ月でもまだ見てすぐわかるほどの変化ではないかもしれませんが……それでも、地の部分は少し色が濃くなっていますね! 写真では見づらいですが、良く手に触れるファスナーのタブは特にいい感じに灼けてきています。
また、青の部分は「プレーンヌメレザー」のエイジングに合わせて、若干茶色味を帯びる感じにエイジングしてきています。また、表面に若干の艶が出てきた分、色味がこっくりした感じになっているようにも見えますね。
メルマガ編集部撮影
一方の「染/縞」は、使用歴2ヶ月。「染/縦」より1ヶ月短い使用ですが、引けを取らないほど、光沢がいい感じで出てきていますね。元々の色が濃いので艶に奥行き感があり、紺の色味にコクが加わって味わい深さを感じます。
地の「プレーンヌメレザー」がのぞく部分が少ないのでそのエイジングはやや分かりにくいのですが、やはりファスナーのタブはいい感じに灼けてました。
個人的には、縞部分の染色のにじみ方に「和」な雰囲気を感じたので、和服のときに手にしたりすると粋な感じで、うっとりするほど似合いそうだなと思いました。あと、紺の色味のくすみ方が古着には相性良さそう(※個人の感想です)。「yuhaku」ならではの繊細でアーティスティックな染色の美しさ、味わい深さをメインに堪能したい向きには、こちらがおすすめかもしれませんね。
メルマガ編集部撮影
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「プレーンヌメ」シリーズ