【徒然革】我が溺愛の「トーンオイルヌメ」(後編)

【徒然革】
我が溺愛の「トーンオイルヌメ」(後編)

2023.08.06

日常生活の役に立たない、
マニアックな革のうんちく知識を
気ままにつぶやく
「徒然革(つれづれがわ)」

今回は「我が溺愛の『トーンオイルヌメ』(後編)」。つれづれなるままに日暮らし、
PCに向かひて、
心にうつりゆく革のよしなしごとを
そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそ革狂ほしけれ——

かつて「副店長」の肩書で、数々のマニアックな革のうんちくコラムを担当した古参スタッフが、日常生活の役に立たない、知るだけムダな革や鞄の小ネタを気まぐれにお届けします。

今回は「我が溺愛の『トーンオイルヌメ』(後編)」。

革好き元副店長の溺愛4アイテムを公表!

前編では、「トーンオイルヌメ」シリーズがなぜこれほど長くお客さまに愛されているのか、私なりに思う理由をお伝えしました。今回は、私の「トーンオイルヌメ」溺愛アイテムと、その極私的な魅力をお伝えしようと思います。

山添溺愛アイテム①②

旅の街歩きに欠かせない相棒
トーンオイルヌメ ジップトップショルダー」(2色)

一番左が初代のブラウン(1stモデル)

実は、私が初めて買った自社の鞄がこの「ジップトップショルダー(ブラウン)」でした。後述の「ショルダー」に続いて出たシリーズ2作目の鞄で、これ以上ないシンプルな四角い形の潔さに一目ぼれ。ちょうど、休日や旅先で必要最小限の手荷物をすっきり持ち歩ける相棒が欲しかったタイミングでもあったので、迷わず決めました。最初に買った色は、やっぱりエイジングの変化を期待して明るい方です。ただし、この時の1stには前ポケットがなかったので、2ndモデルが出た時に再度、購入しました。

数々の旅の記憶が染み込んだ相棒(旧型)

この鞄のすごいところは、見た目コンパクトなのに、『世界の歩き方』と『旅の指さし帳』に小さな辞書、コンパクトカメラ、折りたたみ傘、小さな水筒……がすっぽり収まるところ。さらに、2ndモデルから付いた大きな前ポケットが使いやすくて、通関の時にはここにいつもパスポートとか入れています。しかも、これだけ入れても斜め掛けができるから両手が開けられて、動きやすいんですよね。

あと、この鞄の何が良いかって、シンプル極まりない四角い形と「オイルヌメ革」のセットが、コーデ万能だってこと。ラフな旅の装いも上質感で格上げしてくれるし、ジャケットにもばっちり合います。特に旅で嬉しいのは、体の前で持っても様になること。安全のため背中側に掛けられないことも多い旅先では、本当に重宝するんです。そんなわけでこの鞄は、メキシコやペルーなどあちこちに連れて行き、現地の太陽でエイジングしまくってきました。

ちなみにこの鞄、当然ながら近所の街歩きでも使いやすいわけで……結局、普段の休日でも手荷物が少ないときはよく使っています。そんな感じであまりに好きすぎて、後から色違い(こげ茶)も購入して今に至ります。カラーを濃淡揃えたらより季節のコーデに合うように使い回せるようになって、どちらもいい感じにエイジングしてきましたね。

溺愛アイテム③

自転車通勤が楽しくなる相棒
トーンオイルヌメ ショルダー(こげ茶)

左:山添の愛用品(旧型)、右:新品

次に購入したのが、「トーンオイルヌメ」シリーズといえばこれ、の「ショルダー」(こげ茶)。自転車通勤で、ずっと愛用していました。行きは前かごに入れ、帰りに買い物とかして荷物が増えたら斜め掛けに。A4サイズが入る使いやすい容量で、これまたジャケットにも、ラフな格好にも合わせられるコーデの自由さがお気に入りです。

この鞄の魅力といえば、とにかく贅沢すぎる革使い。不必要に大きな一枚革で仕立てたフラップだけでも贅沢なのに、その裏が、表と同じ「オイルヌメ革」の一枚革なんて、革好きなら悶絶必至。さすが土屋鞄、もう正気とは思えません(笑) これが、使い込んでくったりしてくるほど「自分のもの」って感じが爆上がりするんですから、たまりませんよね。

ちなみにこの相棒、自転車通勤で何度も雨に濡れたんですが、オイルをたっぷりと含んだ革なので、むしろ濡れるたびにエイジングが進行。雨で濡れるたびに全体を軽く水拭きし、時間をかけてゆっくり乾かして、最後に「コロニル シュプリームクリームデラックス」を塗布。多少の雨染みはスルーしてこれを繰り返していたら、今では顔が映るほどテカテカになりました(笑) ただしこれはちょっとコツが要るので、お試しになる際はご注意くださいね。

溺愛アイテム④

手ぶらをスマートに気取りたい日に
トーンオイルヌメ ボディーポシェット(こげ茶)

しばらくは大きなスーツケースと「ジップトップショルダー」だけで旅をしていたんですが、旅を重ねるうちに、ちょっと格好付けたくなりまして。例えば、ホテルの近くのレストランに行くときにちょうどいい感じの、本当に最小限の手荷物だけ入れられる颯爽としたミニバッグが欲しいなあ……なんて思い始めたころ、まるで見透かしたように出てきたのがこの「ボディーポシェット」でした。

※使用イメージです

容量的には希望にぴったりでコンパクトに持てるだけでなく、「ジップトップショルダー」と同じく前持ちでも様になり、「オイルヌメ革」製なので大人の上級感も◎。行き帰りはスーツケースに入れてもかさばらないんで、気軽に持っていけます。旅以外でも、休日の夜に友人と飲みにだけ行くときなどに、かなり重宝していますね。

コーディネート万能だからヘビロテ、
ヘビロテだからエイジングが進む

こうして自分の溺愛アイテムを見ていくと、「トーンオイルヌメ」シリーズのプロダクトって、特にコーデのしやすさが抜群だな、と思いますね。それはデザインがすっきりシンプルであることと、何より「オイルヌメ革」の力が大きい。ナチュラル感に加えて、初めからちょっと使い古したようなアンティックな風合いがあるから落ち着き感があって、結構きれいめの格好に合わせてもしっくりくるんですね。

私はツイードのジャケットが好きで、涼しくなるとよく着るのですが、「トーンオイルヌメ」の鞄がこれにフィット。真冬のオイルドジャケットにもばっちりはまりますし、夏ならバスクシャツや白シャツコーデに鉄板。土屋鞄の「性別や年齢を問わず、さまざまなスタイルに合う」製品づくりの原点にあるシリーズだと、つくづく思います。

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