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ご来店されたお客さまに、
革の魅力をより深く伝えるために
vol.02

24.02.10

店舗にご来店いただいたお客さまに、革の魅力をより深く伝えられるように。そして、革をもっと好きになっていただけるように。
そんな思いから、日々お客さまと接する店舗スタッフに焦点をあてた、特別な読み物をご用意しました。

店舗スタッフとして日々お客さまの製品選びのお手伝いをしている、横浜店スタッフ・土井。
新卒で土屋鞄に入社した彼女は、ふとした疑問からオリジナルのレポートを書き始めたのだそう。そこには、自分の特技を生かしながら革製品と向き合う、丁寧な姿がありました。

ふとした疑問から始めた
製品レポート

ーーなぜ、製品についてのレポートを書こうと思ったのですか?

入社してまもない頃、「トーンオイルヌメ」が長く愛されているシリーズであることは分かっていましたが、見ているだけでは「なぜロングセラーになったのだろう」と、やはり理解できなかったんです。
私は新卒で、お金にそこまでの余裕はありませんので、いろいろな革製品をたくさん購入して使い分けるのは難しい。それに、革についての知識もまだ浅くて。だから、その答えを知りたくて、イラストを使ったレポート制作を始めました。

ーーなぜ、イラストを使ったレポートに?

学生時代からイラストを描くのが好きでした。大学生の時、愛知に住んでいたことがありましたが、その時に家の周辺を散策して、自分だけのオリジナル地図をつくりました。目にしたものや感じたことを、自分の手で形に残すのが昔から好きなんです。

ーー地図まで?!それはすごいですね!レポートで取り上げる製品は、どのようにして決めているのですか?

このレポートで取り上げたのは、「トーンオイルヌメ ミディアムトート」です。
横浜店の先輩スタッフさんに、どの製品について書いてみるのが良いか相談したところ、「この鞄が、土井さんに似合いそう!」と、提案いただいて。それで、ミディアムトートに決めました。

※「トーンオイルヌメミディアムトート」は、現在販売が終了しております。

使い始めて気付く、製品の魅力

ーー実際に使ってみてから、レポートを作成されるそうですね。

はい。これまで4枚ほどレポートを書いてきましたが、全てある程度の期間お店が所有しているサンプルを使ってみてから、その時に感じたことをまとめています。
例えば、ポケットの数や持ち手の仕様など。実際に使ってみたからこそ分かる、製品の良さがありました。生活する上で必要なデザインが、この鞄に備わっている。そのことを自分の手でレポートとしてまとめたことで気付けたんです。

製品の良さを知っているからこそ
お客さまの「使い続ける」に
寄り添える存在に

私は革にあまり馴染みのないお客さまと近い立場にいたと思っています。でも、このレポート活動もあって、革製品の魅力や、革そのものが持つ面白さを学ぶことができましたし、私自身、製品のことを大好きになりました。

製品について理解を深めるために始めたことですが、今ではお客さまに製品の魅力をお伝えする上での“幅”が広がったようにも感じています。また、一つ一つの良さを心から知っているからこそ、お客さまの「使い続ける」に、寄り添える存在に少しずつ近づけているようにも感じていて。

革製品を使って、その魅力を理解して、もっと好きになって、その思いを私の言葉でお伝えする。これが、お客さまの気持ちを少しでも汲み取れるようにするための、私なりの革製品との向き合い方です。

ーーこれまで製品と向き合い続けている、土井さんの愛用品はなんでしょうか?

レディッシュブラウン

初任給で「ブラックヌメ ブックトート」を購入しました。あとは「ナチューラ ヌメ革ハンディトート」も愛用しています。「ハンディトート」は、写真で見たときから惹かれていたのですが、お店で実物を見たらすごく欲しくなって。発売されてからすぐに購入しました。笑

ーー土屋鞄の製品を、どなたかに贈られたことはありますか?

はい、姉が転職するタイミングに「クラルテ エンベロープカードケース」をプレゼントしました。祖母には80歳のお祝いとして、初任給で「クラルテ スウィングミニショルダー」を贈りました。

ーー「クラルテ スウィングミニショルダー」を選ばれた理由を教えてください。

経年変化する革の魅力を土屋鞄に入社してから知って、そういった鞄をはじめは贈ろうとしていました。祖母も「トーンオイルヌメ ミディアムショルダー」が気になっているようでした。

でも、長く使って欲しいことを考えると、軽さや口元がしっかり閉まる仕様の鞄が良さそうだなと思って。祖母と相談して「スウィングミニショルダー」に決めました。

普段使い用の鞄として贈りましたが、すごく大事にしているみたいです。祖母のお友達とちょっとおしゃれな場所に出掛ける時に使ってくれていて、お出掛け前に「防水スプレーをかけて欲しい」と、お願いされることもあるんですよ。笑

贈る相手を想像しながら選ぶ喜び

姉や祖母など贈る相手のことを思いながら、「これが良さそうかな」とか「この製品だったら使いやすいかな」などを想像して。贈る側として製品と向き合ったことで、お客さまの製品選びのお手伝いをする時にも役立っているように感じます。

贈った後も、使っている姿を実際に見たり、「今日、お友達からこの鞄のことを褒められたんだよ」などの話を聞くと、私も「贈って良かったな」って、一層嬉しくなりますね。

「またお店に行きたい」と
思っていただけるように。
店舗スタッフの手書きメッセージ

(店舗スタッフ・土井のおすすめ製品について書いてもらいました)

ー店舗では、お客さまにショップカードを渡されているんですよね。

はい。製品選びに悩まれている方などにお渡ししています。カードには気になった製品のシリーズページに飛べる、二次元コードのシールを貼ってお渡ししています。他にも、製品名や価格、複数製品を検討されている方には、各製品の特徴を添えることもありますね。
手書きにすることで、お客さまと話したからこそ気付けた内容をすぐに書き留めることができますし、気持ちを込めることもできるのではないかと思います。ショップカードを手にして再来店されたお客さまを目にしたときは、嬉しさもひとしおです。

編集後記

革製品を使用することで感じた、自分の気付きを大切に持ち続ける店舗スタッフ・土井。彼女から土屋鞄の製品がどのように映っているのか、まだまだ話してみたいと思いました。

インタビューした際は横浜店に勤務されていましたが、今は西新井本店にいるのだそう。もし土井と話してみたいと思われた方は、ぜひ西新井本店に足を運んでみてください。「こんにちは」と、優しい声で挨拶されるかもしれません。皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

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