2025.4.16
【TSUCHIYA KABAN 丸の内店】
新店舗の「顔」となる
レザー製カウンターの製作工程をご紹介
4月25日(金)に移転リニューアルするTSUCHIYA KABAN 丸の内店。ウィメンズライン・ビジネスラインをはじめ、これまで以上にラインアップも充実し、より広く開放的な空間へと生まれ変わります。随所には革をあしらい、土屋鞄のクラフツマンシップを感じさせる店内となっています。
そこで本日は、新たな装いとなる丸の内店に設置される、レザー製カウンター製作の工程の一部を特別にご紹介いたします。
Copyright:Puddle Inc.
職人技が光る貼り付け作業
店内中央に位置し、来店されるお客さまを迎える丸の内店のカウンター。デザイン会社、家具メーカー、そして土屋鞄の協力のもと、店舗の「顔」となる存在感のある什器としてデザイン・設計が進められました。
そして、最終工程となるカウンターの表面を美しくしつらう革の貼り込みの作業は、熟練の技術を持つ土屋鞄の職人が担当しています。
カウンターの大きな天板に、寸分の狂いもなく革を貼る作業に欠かせないのは、なんと「水」。霧吹きを使いながら、全体にまんべんなく水分が行き渡るように革を濡らしていきます。
革製品の大敵としても知られる水濡れですが、革は吸水性が高く、濡れると柔らかく伸びやすくなるという性質があります。この特性を逆手にとることで、曲面にもしっかりと密着させることができ、革に柔軟性を持たせるためには欠かせない作業なのです。
土屋鞄ならではの細部へのこだわり
革を濡らしてからの工程は、まさに「時間との勝負」です。水分が抜けてしまわないうちに接着剤を塗布し、スピーディかつ丁寧に革の貼り付け作業を行なっていきます。
この際、気泡や接着剤のダマが入り込まないよう、密着させていくために欠かせないのが、パーツによる道具の使い分けです。なだらかなカーブを描く曲面などは布をあてながら手作業で、直線的な部分はローラーでしっかりと圧着させるなど、デリケートな革を傷つけないよう注意を払いながら木材と密着させます。
無事に貼り付けも済み完成。・・・ではありません。伸ばしながら貼り付けた革が余った部分には、ディバイダーと呼ばれる道具を使いながら、等間隔に印をつけていきます。
この後、印をつけた部分にタッカー(固定用の針)を打ち込み、カッターで余分な革はカット。パッと見ただけではわからない部分ではありますが、こうした細部の仕上げにも、土屋鞄ならではのこだわりが詰まっています。さまざまな工程を経て完成したレザー製カウンターを、丸の内店でぜひ実際にご覧ください。
カウンターのほか、ソファなどにも革をあしらい、土屋鞄のクラフツマンシップを感じられる店内に仕上がっている丸の内店。新たな装いとなった丸の内店で、皆さまのお越しをお待ちしております。
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