ある、午後の話。
私は夏の、本の虫
ある、午後の話。
立夏はとうに過ぎ、夏至も迎え、日が随分伸びた。
うれしいことに、今日は随分と、過ごしやすい。
立夏はとうに過ぎ、夏至も迎え、日が随分伸びた。
うれしいことに、今日は随分と、過ごしやすい。
広く開け放った縁側から、穏やかな風が吹き、肌とシャツの隙間をなでる。
こんな午後は、本を読むに限るのだ。
子どもの頃、祖母がつくってくれた好物。
濃いめのグリーンティーを用意し
子どもの頃、祖母がつくってくれた好物。
濃いめのグリーンティーを用意し
ブックカバーをかける。
革とインクの混じった、懐かしい匂い。
このひと手間も、また楽しい。
ブックカバーをかける。
革とインクの混じった、懐かしい匂い。
このひと手間も、また楽しい。
そして思う存分、活字の森を歩きまわる。
私は夏の、本の虫。