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VOL.1

「靴を磨く時間」

VOL.1

「靴を磨く時間」

心が満たされるまで、自分の好きなことをしながら過ごす。
そんな、ささやかだけど贅沢な気持ちになれる時間を、
個性派ぞろいの土屋鞄スタッフに尋ねてみました。
皆さまは、「贅沢な時間」をどのように楽しまれていますか。

今回は、スタッフ・嶋谷の「靴を磨く時間」をご紹介します。

心が満たされるまで、自分の好きなことをしながら過ごす。
そんな、ささやかだけど贅沢な気持ちになれる時間を、
個性派ぞろいの土屋鞄スタッフに尋ねてみました。
皆さまは、「贅沢な時間」をどのように楽しまれていますか。

今回は、スタッフ・嶋谷の「靴を磨く時間」をご紹介します。

昔から革が好きで、革靴も自然と好きになった。今では、お気に入りだけでも10足はある。味わい深い表情になった革、手仕事を感じる装飾、流れるように美しい曲線。ただ眺めているだけでも飽きがこない。

そんな僕にとって、靴磨きは大好きな革靴と心ゆくまで触れ合える、至福の時間。少しずつ買い揃えた道具たちを並べるだけで、気分が上がってくる。アンティックショップで見つけたアタッシェケースが、まるであつらえたみたいにぴったりなのも密かな自慢だ。

日々、僕の足を守ってくれる靴を、感謝の気持ちを込めてきれいに。一見面倒そうに見えるこの下準備が、実は結構好き。靴の顔色を伺いながら、ホコリや汚れ、古いクリームを落としていくと、気分もすっきりしてくる気がする。

クリームは指で塗ることが多い。その方が革になじみやすく、細かな所まで入って、浸透具合を確かめやすいから。そして何より、靴の存在を指先で直接感じられるのが楽しい。塗っている時は、本当に無心。ただただ靴に集中しているのが、たまらなく心地良い。

最後は、トゥに水滴を付けて仕上げ磨き。窓から入ってくる日差しが、出来栄えを教えてくれる。磨くほど光沢が出てくるのは気持ちが良いけれど、あまりピカピカに光らせすぎないのが自分の好み。まだまだ自分の腕前には納得いっていないので、次はこうしたらもっと良くなるかな、と想像するのも楽しい。

最後は、トゥに水滴を付けて仕上げ磨き。窓から入ってくる日差しが、出来栄えを教えてくれる。磨くほど光沢が出てくるのは気持ちが良いけれど、あまりピカピカに光らせすぎないのが自分の好み。まだまだ自分の腕前には納得いっていないので、次はこうしたらもっと良くなるかな、と想像するのも楽しい。

一足を磨き上げたときの達成感は、いつも格別。足を通して仕上がり具合を確かめながら、その余韻を楽しむ。そんな時間もまた、僕にとっては贅沢な時間だ。