わたしの愛する、古き良きもの
わたしの愛する、古き良きもの
永く使うことで生まれる味わい、それが“patina”(パティーナ)。
時間と記憶を共有してきた味のある愛用品を、土屋鞄スタッフがご紹介します。
永く使うことで生まれる味わい、
それが“patina”(パティーナ)。
時間と記憶を共有してきた味のある愛用品を、
土屋鞄スタッフがご紹介します。
錫のカバのペーパーウェイト
STAFF / MAIKO ISHIDA
愛用歴 約10年
私の心をほぐす、
優雅なカバのペーパーウェイト
伝統的な錫工芸の技術を生かしてつくられた、カバのペーパーウェイト。関西に住む高校時代の友人が、私が書道とカバが好きなのを覚えていて、誕生日に贈ってくれたものだ。小さい頃『スキャリーおじさんのどうぶつえほん』シリーズをよく読んでもらったおかげか動物が好きで、中でもカバが大好き。丸っこくてムチムチした身体と、ぼーっと見せかけて実はどう猛というギャップがたまらない。
このペーパーウェイトは、そんなカバが水の中にぷっかりと浮かんでいるところを表現しているのだそう。ひょうひょうとした雰囲気がユーモラスで、とても愛らしい。錫製品は初めてだったけど、清らかで涼しげな質感と、柔らかさや素朴さを含んだ表情が気に入っている。桐箱入りで、ものづくりへの真摯な思いが伝わってくるのもいい。錫は金属としては柔らかめなので、硬いものにぶつけないよう気を付けている。
私の心をほぐす、優雅なカバのペーパーウェイト
伝統的な錫工芸の技術を生かしてつくられた、カバのペーパーウェイト。関西に住む高校時代の友人が、私が書道とカバが好きなのを覚えていて、誕生日に贈ってくれたものだ。小さい頃『スキャリーおじさんのどうぶつえほん』シリーズをよく読んでもらったおかげか動物が好きで、中でもカバが大好き。丸っこくてムチムチした身体と、ぼーっと見せかけて実はどう猛というギャップがたまらない。
このペーパーウェイトは、そんなカバが水の中にぷっかりと浮かんでいるところを表現しているのだそう。ひょうひょうとした雰囲気がユーモラスで、とても愛らしい。錫製品は初めてだったけど、清らかで涼しげな質感と、柔らかさや素朴さを含んだ表情が気に入っている。桐箱入りで、ものづくりへの真摯な思いが伝わってくるのもいい。錫は金属としては柔らかめなので、硬いものにぶつけないよう気を付けている。
学生時代から始めた書道は、今では人生の一部。作品を書くときは、「彼」がいつものんびりと紙を押さえてくれる。でもそれだけでなく、うまく書けなくて悩んだり苦しんだりしているときに、私を慰めるのも彼の仕事。常にゆったりマイペースを貫く姿を見ると、「がんばりすぎないで」「自然体でいこうよ」「自分のペースで良いんじゃない」・・・そう言っている気がして、ホッとできる。もう、お守りのような存在かな。
10年間の思い出が染みこんでいるから、彼は私の制作における喜びも悩みも、みんな知っている。それだからか、錫はあまり変わらないと聞いているけど、最初と比べて色味とか纏っている空気のようなものとか、何となく味わいが出ているような気が。どんどん、私だけのものになってくれている感じでうれしい。これからも末永く、私の制作活動を見守ってくれるといいな。おばあちゃんになっても、よろしくね。