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わたしの愛する、古き良きもの

わたしの愛する、古き良きもの

カリタ オリジナルミル

STAFF / MIZUHO HASEGAWA
愛用歴 30年

母との記憶香る、手挽きミル。

物心が付き初めたころから身近にあった、手挽きのコーヒーミル。当時園児だった私は毎朝の手伝いとして、出勤する母が飲むコーヒーの豆を挽いていた。固くて重いハンドルを夢中で回していた記憶だけが、ぼんやりと残っている。そんなミルが、私の手元へと受け継がれたのは初めての1人暮らしのとき。母との思い出を繋ぐものをそばに置きたくて、迷わず手に取った。母と私と一緒に、およそ30年もの歳月を過ごしている。

このミルの良いところは、なんと言っても「手挽き」であること。“五感でコーヒーを味わえる”のが堪らなく好き。挽くたびに聞こえる、ゴリゴリと豆が砕ける音。ふわりと鼻腔をくすぐる、芳醇な香り。豆が粉末へと変わっていく視覚的な面白さ・・・コーヒーを味わうまでの時間も楽しませてくれる。

 

母との記憶香る、手挽きミル。

物心が付き初めたころから身近にあった、手挽きのコーヒーミル。当時園児だった私は毎朝の手伝いとして、出勤する母が飲むコーヒーの豆を挽いていた。固くて重いハンドルを夢中で回していた記憶だけが、ぼんやりと残っている。そんなミルが、私の手元へと受け継がれたのは初めての1人暮らしのとき。母との思い出を繋ぐものをそばに置きたくて、迷わず手に取った。母と私と一緒に、およそ30年もの歳月を過ごしている。

このミルの良いところは、なんと言っても「手挽き」であること。“五感でコーヒーを味わえる”のが堪らなく好き。挽くたびに聞こえる、ゴリゴリと豆が砕ける音。ふわりと鼻腔をくすぐる、芳醇な香り。豆が粉末へと変わっていく視覚的な面白さ・・・コーヒーを味わうまでの時間も楽しませてくれる。

 

丁寧に扱っていても、ミルも歳を重ねたなあとしみじみ実感する。歯先の鋭さは弱まり、ハンドルをゆっくり回さないと豆が挽けなくなってきた。正直使い勝手だけなら、電動ものの方が良いとさえ思う。でも、生まれてからずっとそばにあったものを使って、道具の調子に合わせながら手間暇を掛けて豆を挽くこと。そのゆっくりと流れる時間は、他のものでは替えのきかない、とても大切で特別なものだと感じている。母と過ごした時間を思い出させ、心の芯から私をほぐしてくれる、たった一つの存在だから。

面倒くさがりの私は、普段、手入れも扱いも楽なものを使いがち。でもこれだけはとても気を遣っている。母とともに私の成長を見守ってきたこの手挽きミルは、ただの道具ではなくて、“愛着”という言葉を初めて教えてくれた、大切なものだから。もしこの先母となって、あの頃の私のように子どもが豆を挽いてくれたなら。大人になるにつれて、同じような気持ちを抱いてくれるかな・・・そんな淡い夢を抱きながら、手入れをする時間がこそばゆく、少し心地良い。

カリタ オリジナルミル

※今回掲載した商品は、現在取り扱いがございません。