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わたしの愛する、古き良きもの

わたしの愛する、古き良きもの

ミズノの軟式用野球グローブ

職人 / TOSHIKATSU ASAI
愛用歴 28年

憧れの先輩から受け継いだグローブ。

中学生の時、軟式野球部の憧れの先輩から受け継いだグローブ。今でも草野球で愛用している現役だ。先輩の最後の夏が終わった後、「おまえに」と渡されて、グッときたのを覚えている。すっかり先輩の手の形になじんでいたはずなのに、手を入れた瞬間、自分の手にフィットして、まるで握手しているような感覚だった。先輩が付けた傷や汚れに自分の時間を後から重ねていって、今ではかなりいい味わいになっている。

今でも鮮やかに思い出すのは、自分の最後の夏の大会。このグローブをはめてショートを守り、県大会準優勝をつかみ取って、関東大会に行った。得意なのは、深い位置の打球を逆シングルでキャッチし、すぐさまスローするプレーと、二遊間でのゲッツー。手になじんだこのグローブは球がポケットに入りやすく、出しやすい。まるで自分の手と一体化しているみたいに、取ってから送球までがとてもスムーズにできる。

 

憧れの先輩から受け継いだグローブ。

中学生の時、軟式野球部の憧れの先輩から受け継いだグローブ。今でも草野球で愛用している現役だ。先輩の最後の夏が終わった後、「おまえに」と渡されてぐっときたのを覚えている。すっかり先輩の手の形になじんでいたはずなのに、手を入れた瞬間、自分の手にフィットして、まるで握手しているような感覚だった。先輩が付けた傷や汚れに自分の時間を後から重ねていって、今ではかなりいい味わいになっている。

今でも鮮やかに思い出すのは、自分の最後の夏の大会。このグローブをはめてショートを守り、県大会準優勝をつかみ取って、関東大会に行った。得意なのは、深い位置の打球を逆シングルでキャッチし、すぐさまスローするプレーと、二遊間でのゲッツー。手になじんだこのグローブは球がポケットに入りやすく、出しやすい。まるで自分の手と一体化しているみたいに、取ってから送球までがとてもスムーズにできる。

 

先輩の思い出と、何より手になじんで使いやすいので、今も新しいものを買う気がしない。一度、網の部分が破れた時も、自分で材料を買って直した。なじんでいるものに新しいパーツを付けるから、同じ形を保てるか心配だったけれど、革ひもの締め具合などを気を付けながら、何度もやり直して。ものづくり全般が好きな僕だけど、革を手掛けたのはこれが最初。思えば、今の鞄職人の原点がこのグローブかもしれない。

今も僕は、このグローブと野球を続けている。ずっと愛用していると知ったら、先輩は驚くだろうか。もし再会できたら、もう一度キャッチボールをしたい。話したいことはいっぱいあるけれど、きっと言葉は要らない。そしていつか息子に受け継げたら、どれほどうれしいだろう。そうしたら穴も直して、ずっと長く使えるようにしてあげたい。憧れの先輩から僕、そして最愛の息子へ。思いのキャッチボールが続くように。

ミズノ 軟式用野球グローブ
※今回掲載した商品は、現在取り扱いがございません。