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革のメンテナンス 03.


大切に使うための、正しい保管

革製品を使ううえで意外と知られていないのが、
使っていないアイテムの保管方法。
保管をおざなりにすると、
革が傷む原因の「型崩れ」や「カビ」が発生する可能性もあります。
今回は、長くご愛用いただくために大切な
正しい保管方法をご紹介します。

革製品を使ううえで意外と知られていないのが、使っていないアイテムの保管方法。保管をおざなりにすると、革が傷む原因の「型崩れ」や「カビ」が発生する可能性もあります。今回は、長くご愛用いただくために大切な正しい保管方法をご紹介します。


革のメンテナンス 03.


大切に使うための、正しい保管

革製品を使ううえで意外と知られていないのが、使っていないアイテムの保管方法。保管をおざなりにすると、革が傷む原因の「型崩れ」や「カビ」が発生する可能性もあります。今回は、長くご愛用いただくために大切な正しい保管方法をご紹介します。

用意するもの

・鞄/革小物用ブラシ
・布(乾拭き用)
・タオル
・新聞紙
・製品が包まれていた不織布の袋

※布はファスナーなどに引っかかる可能性があるため、パイル地は避けます。綿など天然素材で、革に傷を付けにくい柔らかいものがおすすめです。

保管のタイミング

【普段使いの保管】
毎日使う財布や仕事用の鞄など、普段使いの鞄。休日は中身を出して革を休ませてあげると、革がくたびれてしまうのを多少和らげることができます。鞄の中にはタオルや丸めた新聞紙などを入れておくと、湿気取りと型崩れ防止に。

【長期の保管】
中身を全て出し、代わりにタオルや丸めた新聞紙を詰めます。さらにクローゼットの中でほこりや他の素材とくっつくことを避けるため、製品が包まれていた不織布の袋に入れて保管しましょう。

保管用の袋は、ビニールのように、変質の原因になる素材を避けます。また、袋に入れ続けると湿気がこもる場合があるので、時々袋から出して風通しの良い日陰でリフレッシュを。

保管の方法


1.ブラシで汚れを落とす

保管する前に、まずはブラシを使って汚れを落とします。全体をサッとなでるようにかけましょう。時間が許せば、柔らかい布で乾拭きするのもおすすめです。


2.柔らかい布や丸めた新聞紙を入れる

型崩れ防止のため、鞄の中にタオルなどの柔らかい布や丸めた新聞紙を入れます。中でも新聞紙は適度に湿気を吸い、インクの匂いによる虫よけの作用も。ただしインクが内装にうつる心配があるため、タオルなど布でくるんでから入れると安心です。


3.袋に入れて保管する

ほこりや予期せぬ傷を避けるため、製品が包まれていた不織布の袋に入れて保管します。ビニール袋は通気性が悪いうえに、塗料や塗膜などに反応して変質・癒着の原因に。使用しないようにしましょう。

置き方は「型崩れ」が起きないよう縦置きに。こちらの写真ではわかりやすいよう袋に入れていませんが、不織布の袋に入れてから保管してください。

また置く場所は、直射日光や照明などをできるだけ避けて。光や熱にさらされると、革の日焼けや劣化につながります。不織布などの袋に入れてあっても、光や熱に当たり続けると退色や変色などの原因になりますのでご注意ください。

そしてカビなど生えないよう、通気性の良い場所を選んでください。どこに置いたとしても、革が良い状態を保てているかどうか、定期的に確認をするのもポイントです。


気を付けていただきたいこと

保管する際に気を付けたいのが、防虫剤や乾燥剤。防虫剤は革に触れたままにすると、革が変質を起こします。同じ袋に入れないようにしましょう。

また、乾燥剤の中でもゼリー状になるものは、万が一、革に触れた場合、革が硬化・収縮するので注意が必要です。革製品を保管している時は、使用しないことをおすすめします。




使って、休ませて。繰り返しながら、長くお付き合いできる革製品。大切なパートナーが心地良く休めるように、保管方法にも気を配ってみませんか。

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