2025年、創業60年を迎えたTSUCHIYA KABANが、一切の制約を超えて生み出したハイエンドライン──TSUCHIYA Class。時を経ても色褪せないことを目指し、現代性と普遍性を兼ね備えた唯一無二のプロダクトが誕生しました。ものづくりの出発点は革選び。膨大な選択肢の中からたどり着いたのが、ふっくらとした質感と豊かなシボ感を特徴とする「イタリアンシュリンクレザー」です。そのラグジュアリーな表情を最大限に引き出すことで、さりげなくも凛とした存在感を放つ、佇まいの美しいバッグが完成しました。
debut
日常に溶け込む、モダンエレガンス。
TSUCHIYA KABANのハイエンドラインが誕生
日常に溶け込む、モダンエレガンス。
TSUCHIYA KABANの
ハイエンドラインが誕生
一切の制約を超えて生まれた
凛とした存在感を放つ、 佇まいの美しいバッグ
一切の制約を超えて生まれた
凛とした存在感を放つ、
佇まいの美しいバッグ
丸みとシャープさ。相反する要素を散りばめることで
「クラシカルなのにモダン」を表現
丸みとシャープさ。
相反する要素を散りばめることで
「クラシカルなのにモダン」を表現
フォーマルな場面にもラフなスタイルにも映える、シーンを選ばないエレガントな存在感。その秘密はディテールにあります。「TSUCHIYA Class ベルオーブ」から出た2つのボストンバッグは丸みとシャープなライン、相反する二つの要素を随所に配置。例えば底面は表面からひと続きに革を贅沢に回し込んで使うことで、置いたときに自然なたわみが生まれ、柔らかな立体感を演出します。対して底面の角は切り替えを施しシャープな印象に。このように全体的に緩急を散りばめることで、ボストンバッグというクラシカルな形ながら、洗練された表情に仕上げています。
細身でスタイリッシュなハンドルも、このボストンを象徴するディテールのひとつ。ハンドル専門の職人が根本部分を手縫いで仕上げることで生まれる、内側にキュッと締まったラインは、機械では再現できないシャープな表情です。さらに内部にしっかりと芯を入れることで、細身でありながら肩への当たりにも配慮しました。控えめに輝く金具もオリジナルで制作。バッグ自体のハンサムな雰囲気に合わせ、金具表面にはわずかな膨らみを、側面にはシャープなラインを施しています。
(左上)内装にはスエード調クロスを採用し、軽やかな印象に。カードケースやリップが収まるフリーポケットを内側にひとつ備えています。
(右上)ふっくらとした表面のフォルムに対し、底面は切り替えデザインでシャープに仕上げ、端正な表情を演出。
(右下)根革のフォルムは曲線と直線を組み合わせ、ステッチはワントーン明るくすることで素材の陰影を際立たせています。
(左下)口元ファスナーの両端にはブランドの頭文字「T」をイメージした意匠を。遊び心のあるデザインでありながら、開閉時の掴みやすさという機能も担います。
(左)長く使い続けていく中でハンドルが折れてしまうことがないように、根本の中央にステッチを入れることで芯材を固定。
(右)ハンドルのコバ面の角を滑らかにすることで、手に優しくなじみ、奥行きのある見た目に。幾層にもコバを重ねることで、仕上がりに上質感が生まれます。
持つ人の手元を引き立てる
美しくなめらかな革で仕立てたウォレット
持つ人の手元を引き立てる
美しくなめらかな革で仕立てたウォレット
「TSUCHIYA Class レベーヌ」から登場した2つのウォレットの素材選びの条件は、毎日使うものとして飽きがこず、余計な装飾をしなくても存在感があること。この条件を満たす、なめらかな「イタリアンボックスカーフ」を採用しました。まるでオーガンジーを纏ったかのような、柔らかな光沢感を持つ革の魅力を最大限に生かすため、装飾を極力削ぎ落としたミニマルなデザインに。革の柔らかさを保ちつつ部分的に厚みを調整し、カード段のラインにも変化を持たせることで、陰影のある表情に仕上げています。控えめな口金の輝きとともに、持つ人の手元をさりげなく引き立てます。
(左上)口金にはハンサムな印象の四角い形状のつまみを採用。「グレー」にはシルバー、「ブラック」と「ダークグリーン」は華やかなゴールドを配しています。
(右上)きめ細かくなめらかな、最高級イタリアンボックスカーフを使用。
(左下)カード段のラインに変化を持たせ、単調にならない工夫を。箔押しのロゴもアクセントに。
(右下)カジュアルすぎず、メンズっぽさも抑えた絶妙な角のラインは、職人たちと微調整を重ねながら制作。
TSUCHIYA Classはボストンバッグ2型とウォレット2型をラインナップ。世代を超えて受け継がれる確かな品質と、日常に溶け込むラグジュアリーな存在感。上質を知り尽くした大人の女性に、ぜひ手に取っていただきたいコレクションです。
edit and text|Yuka Dosaka
Photo | Yuji Fukuhara・TSUCHIYAKABAN






