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家族が育む、
クリエイティブな心と美学

日本の丁寧を世界へ Vol.5

2024.12.20

人とものと時間を大切にする、日本の「丁寧」を世界へ──。海外の愛用者たちはどのようにして土屋鞄のアイテムと出会い、どのような時間を過ごしているのでしょうか。インタビューから、愛用者たちのライフスタイルへのこだわりが見えてきました。

CREATIVITY

確立したスタイルが放つ輝き

日本の丁寧を世界へ vol.1

2024.6.25

人とものと時間を大切にする、日本の「丁寧」を世界へ──。海外の愛用者たちはどのようにして土屋鞄のアイテムと出会い、どのような時間を過ごしているのでしょうか。インタビューから、愛用者たちのライフスタイルへのこだわりが見えてきました。

こちらの連載は、
現地の人が取材して記事にしました(のような書き手がわかるテキスト追加)

PROFILE


アシュリー・ソーントン & コルトン・トング
Ashley Thornton & Colton Tong

Throwing Tiny Fits共同創立者、ソーシャルコミュニティー・コーディネーター


ダウンタウン・ポートランドのウエスト・エンドは、街路樹やコーヒーショップ、個人経営のブティックなどが並ぶ、観光客や地元の住民に人気のエリアです。家も職場もこの地域に据えるソーントン=トング一家。彼らが近所を歩いているところを見つけるのは難しくありません。いつも目をひくプリントを纏い、ユニークなアクセサリーを重ね付けした両親の後を、娘のポピーさんがキックボードで追いかけます。ポピーさんはアシュリーさんが運営する子ども服のオンラインショップ、Throwing Tiny Fitsのモデルでもあり、ミューズでもあります。

 

ロックダウン中に開花したクリエイティビティ

スタイリストであり、ポピーさんの母であるアシュリーさんは、長年ファッション業界に勤めていましたが、ポピーさんが生まれたことをきっかけに、自宅のリビングルームで子ども服ブランド、Throwing Tiny Fitsを立ち上げました。

 

「コロナウイルスの影響によるロックダウン期間中、新生児を迎えたばかりの私はとても孤立した状態でしたし、産後鬱(うつ)にも陥りました。仕事にも行けないし、世界から遮断され、私を幸福にしてくれるファッションやカルチャーといった物事から切り離されたような感覚でした。何かを変えないといけないけれど、誰かが助けてくれるのを待っているわけにもいかない。自分自身を取り戻すためには、行動するしかなかったんです。母親になったことで自営業に切り替えたいと思っていたので、クリエイティブでもあり、フレキシブルな働き方を自ら創り出そうと考えたのです。それがThrowing Tiny Fitsでした。オンラインショップの営業なら、自分自身のためにはクリエィティブな一人の人間として、またポピーのためには母親として、2つの役割をこなすことができます。」

 

オンラインショップは瞬く間に成功しました。アシュリーさんはポートランド内のあらゆるマーケットに出店することで、ロックダウン期間中に自分と同じような考えを持ったり、経験をしてきたりした保護者たちとも繋がりを築くプラットフォームを手に入れました。一日ずつ前に進むことでビジネスを築き上げ、その成長と共に自信も持てるようになりました。業界の中でも秀でたスタイルやグラフィックのセンスに加え、競争価格を維持できたことで、Throwing Tiny Fitsはファッション好きなファミリー層に愛される店となったのです。地元のポップアップとオンラインショップをベースに、創立わずか3年でファンが爆発的に増え、『Vogue』に取り上げられるほどにまでなりました。

家族ぐるみで服選び

そんな一家にとって、一日の始まりに服を着るのは、家族ぐるみの行事です。「だいたいバッグや帽子を先に選んで、それを中心にスタイリングしていくことが多いですね」と彼らは話します。アシュリーさんもコルトンさんも、優れた品質と流行に縛られないデザインを届ける土屋鞄のファン。仕事で使うものに加え、ポピーさんのおやつやおもちゃも持ち歩くアシュリーさんは、母親としても使い勝手が良い、丈夫な「オリジンオイルヌメ ヴェイスショルダー」を選びました。鞄を替える時間がないことも多い彼女は、お洒落なドレスからカーゴパンツとスニーカーまで、あらゆる場面やスタイルに合わせやすいこの鞄がありがたい、と言います。

買いものは未来への投資

アシュリーさんのパートナーでポピーさんの父親でもあるコルトンさんは、ストリートカルチャーやファッションを深く知る、インフルエンサーのマーケティング・マネージャー兼ソーシャルコミュニティー・コーディネーターとして活躍しています。日本のものが大好きな彼は、日本のファッションにおいて最高のものを調達する才能に長けており、土屋鞄ともそのおかげで出会ったと言います。土屋鞄の背景にある伝統や歴史、そして全ての商品が日本で手作業で生産されていることを知って感銘を受け、その品質にも信頼性を感じたのです。そんな彼が選んだのは「ウルバーノ アーバンブリーフ」。迷彩柄のジャケットに合わせて、プロフェッショナルな印象の鞄と、ストリートウェアのコントラストで遊びを効かせています。

 

「僕は、買いものは未来への投資だと思っています。今履いているこの革のスニーカーも16年前に買ったものですが、質が良く、丈夫で時代も選ばないデザインです。むしろ、10年目でもっと素敵になったんです!」コルトンさんはこの鞄にも期待を込めています。「10年目を見るのが待ち遠しい!」

家族のカルチャーはクリエイティビティ

「自分たち自身のことを大切にし、クリエイティブな心を養うことで、ポピーにとっても良きお手本にもなれたらと思っています。パンデミックであれ、出産であれ、人生何があっても、切り開いていくのは自分ですから。」

 

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ご使用いただいた方

勝山 龍一

フリープランナー

服飾専門学校を卒業後、「衣食住美」を展開する会社でファッションやインテリアのPRなどを勤めた後、2021年よりフリーランスに。キャンプ場の運営やPRを経て、現在はファニチャーブランドやライフスタイルブランドのPR&商品ディレクションなど幅広いシーンに携わるフリープランナーとして活動。プライベートでは、キャンプを中心とした外遊び、車・バイク・自転車などの車輪のついた乗り物、餃子の食べ歩きを楽しんでいる。


Text|Kunihiko Kaneko

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