メイン素材の「イタリアンハードヌメ革」は、トスカーナのタンナー（皮を鞣す工房）がイタリアの伝統を継承する「バケッタ製法」で丹念に仕立てた高級ヌメ革。植物タンニン100%で1ヶ月かけてじっくりと鞣し、自然由来の油脂を浸透させ、表面をスムース調の落ち着いた雰囲気に仕上げています。

この革は、トスカーナ州の伝統的な鞣し製法と技術の継承を目的として設立された「イタリア植物タンニン鞣し革協会（Consorzio Vera Pelle Italiana Conciata al Vegetale）」の認証を獲得。同協会はEUの環境管理監査制度（EMAS）の認定を受けており、この革も環境に優しい条件の下で製造されています。

「イタリアンハードヌメ革」は、原皮に丈夫でしなやかなカウハイド（雌牛の原皮）を採用。それもよく使われる背面や腰の部分ではなく、体の中でもよく動くショルダー部分のみを用いています。そのためヌメ革の中でも革質が密で、耐久性が高いのが特徴です。

また植物タンニン100%鞣しならではのナチュラルな風合いと、トラなどの豊かな自然の表情も大きな魅力。滑らかに仕上げられた表面はしっとりと心地良い手触りを持ち、使い込むほど柔らかくなじみ、豊かな光沢のエイジングを楽しめます。

使い込んでいくほど表面につやが重なり、色味も深さを加えて、何とも言えず豊かな風合いに。同時に、初めはやや固く感じられる革質が柔らかさを増して自分だけの形になじんでいくので、愛着がどんどん深まっていきます。