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CONTENTS: 02

CRAFTSMANSHIP

Established in 1965

背中に受け継がれる
クラフツマンシップのDNA

ランドセルという土屋鞄製造所のルーツへのリスペクトと、そこで培われた技術と知見。これらを集結させ、2015年に生まれたシグニチャーモデルが「OTONA RANDSEL」シリーズです。今回は、そのサンプル制作を手掛けた職人歴20年の玉川に、この鞄を通じて、土屋鞄の製品に込められたこだわりを聞きます。

何よりも、まず「本物」であれ

「本物である」こと、そして「心まで満足させる」こと。この2つの言葉が土屋鞄のものづくりを表す大きな指針だと、職人・玉川は話します。創業者の土屋國男によれば、「本物」とは丈夫で、長く使えるもの。だから、何よりもまず「本物」であることが大前提です。

それを支える第一の柱が、素材選び。中でも、「良いものは、良い素材から生まれる」と説く土屋國男が特別にこだわってきたのが、革という素材です。長く使い続けられる丈夫さに加えて、大人の持ち物に相応しい上質感と品格、そして手にするほど味わいを増す風合い。そんな革という素材は、土屋鞄が理想とする鞄の素材です。

だからこそ土屋鞄は、「OTONA RANDSEL」を手掛ける際、革選びには特別に吟味を尽くしました。この鞄は、ランドセルの象徴である大きなカブセをはじめとして大きいパーツが多く、素材の存在感が圧倒的。それゆえ耐久性が高く、品格と“使う楽しさ”のある革を採用したのだと言います。

何よりも、まず「本物」であれ

「本物である」こと、そして「心まで満足させる」こと。この2つの言葉が土屋鞄のものづくりを表す大きな指針だと、職人・玉川は話します。創業者の土屋國男によれば、「本物」とは丈夫で、長く使えるもの。だから、何よりもまず「本物」であることが大前提です。

それを支える第一の柱が、素材選び。中でも、「良いものは、良い素材から生まれる」と説く土屋國男が特別にこだわってきたのが、革という素材です。長く使い続けられる丈夫さに加えて、大人の持ち物に相応しい上質感と品格、そして手にするほど味わいを増す風合い。そんな革という素材は、土屋鞄が理想とする鞄の素材です。

だからこそ土屋鞄は、「OTONA RANDSEL」を手掛ける際、革選びには特別に吟味を尽くしました。この鞄は、ランドセルの象徴である大きなカブセをはじめとして大きいパーツが多く、素材の存在感が圧倒的。それゆえ耐久性が高く、品格と“使う楽しさ”のある革を採用したのだと言います。

受け継がれる、丈夫なつくり

「本物」であるためには、丈夫なつくりも大切です。土屋鞄は50年以上にわたるランドセルづくりの経験から、頑強な仕立てのノウハウを蓄積してきました。確かな縫製も、要所の手縫いも、子どものランドセルづくりから受け継がれてきた技術と知見がベースになっています。そうした伝統が最も反映されている鞄が「OTONA RANDSEL」です。

その片鱗はパーツの数に表れています。「OTONA RANDSEL」は子ども用のランドセルよりもシンプルなデザインに見えますが、パーツの数はそれと同等の150以上。総工程は300を数えます。これは形崩れせずに長く使える耐久性へのこだわりからです。ただし、こうした丈夫で機能的なつくりは、ともすれば武骨な印象にもなりがち。そうなりすぎないよう、強度を維持しながら、大人らしい品格を考慮したチューンアップも常に施しています。

受け継がれる、丈夫なつくり

「本物」であるためには、丈夫なつくりも大切です。土屋鞄は50年以上にわたるランドセルづくりの経験から、頑強な仕立てのノウハウを蓄積してきました。確かな縫製も、要所の手縫いも、子どものランドセルづくりから受け継がれてきた技術と知見がベースになっています。そうした伝統が最も反映されている鞄が「OTONA RANDSEL」です。

その片鱗はパーツの数に表れています。「OTONA RANDSEL」は子ども用のランドセルよりもシンプルなデザインに見えますが、パーツの数はそれと同等の150以上。総工程は300を数えます。これは形崩れせずに長く使える耐久性へのこだわりからです。ただし、こうした丈夫で機能的なつくりは、ともすれば武骨な印象にもなりがち。そうなりすぎないよう、強度を維持しながら、大人らしい品格を考慮したチューンアップも常に施しています。

品格への、妥協なきこだわり

素材と丈夫さを追求して「本物」をつくっても、土屋鞄にとってはまだ道半ば。「心まで満足させる」鞄にするためには、そこに心躍らせる品格や美しさが加わらないといけません。「OTONA RANDSEL」も、「子ども用を大人用にただサイズアップする考えはなかった」と、玉川。何より、大人に相応しい品格と上質感を備えさせることに一番こだわっていたと語ります。

そこでまずは、デザイナーが全体をスマートな形に設計。革の端の処理も切り目仕立てにして、ビジネスでも使えるシャープな印象を目指しました。さらに、職人がコバ塗りとネン引きを丁寧に施して全体の上品さを向上。デザイナーと職人が手を取り合って生まれる品格へのこだわりは、土屋鞄のあらゆる製品に貫かれているものです。

品格への、妥協なきこだわり

素材と丈夫さを追求して「本物」をつくっても、土屋鞄にとってはまだ道半ば。「心まで満足させる」鞄にするためには、そこに心躍らせる品格や美しさが加わらないといけません。「OTONA RANDSEL」も、「子ども用を大人用にただサイズアップする考えはなかった」と、玉川。何より、大人に相応しい品格と上質感を備えさせることに一番こだわっていたと語ります。

そこでまずは、デザイナーが全体をスマートな形に設計。革の端の処理も切り目仕立てにして、ビジネスでも使えるシャープな印象を目指しました。さらに、職人がコバ塗りとネン引きを丁寧に施して全体の上品さを向上。デザイナーと職人が手を取り合って生まれる品格へのこだわりは、土屋鞄のあらゆる製品に貫かれているものです。

愛用されて「完成」する鞄

「本物」である上に、品格をも纏う。これでもまだ、「心まで満足させる」ものづくりは終わりません。創業者の土屋國男は「鞄は使われてこそ価値がある」と言います。愛蔵ではなく、長く愛用される鞄。そのためにはまず、ストレスを感じさせない使い心地の良さが必要です。「OTONA RANDSEL」なら、背中や肩ベルトのクッション、手になじみやすい床革を芯材にしたハンドルが挙げられます。

もう1つは、年齢・性別・スタイルを問わず、幅広く使い手の個性を引き立てるシンプルなデザインです。機能的で、服にも合わせやすいと毎日のように使われるため、時間とともに持ち主になじみ、愛着と味わいが増します。そうしてつくり手と使い手の思いと時間に磨かれ、「最高」のパートナーになっていくことで「心まで満足させる」鞄が完成するのです。

土屋鞄にしかつくれない、
新しい背負い鞄へ

土屋鞄は自社内に、ランドセルや大人の鞄、さらには修理・リメイクまで、多彩な職人がいるだけでなく、製品企画にデザイナー、革の仕入れ・管理の担当まで、ものづくりの体制がそろっています。その全ての職人・スタッフが共有しているのが、創業者の土屋國男から受け継いできた「本物をつくる」「心まで満足させる」というフィロソフィーです。

だからこそ、全ての職人・スタッフがいつでも手を携え、それぞれの枠を超えて新しいものを生み出すことができる。それが土屋鞄の強みであり、土屋國男の哲学の一つ「更新されていくものづくり」をかなえる体制となっているのです。

「OTONA RANDSEL」は、そんな土屋鞄だからこそつくり得たのだと、玉川は語ります。この鞄はまさに土屋鞄のものづくりの集大成であり、そして新しいスタートの象徴となりました。ランドセルをルーツに持つ強みを、理想の「大人の背負い鞄」へ。この鞄を嚆矢として、土屋鞄はこれからも「心まで満足させる本物」への挑戦に邁進していきます。

愛用されて「完成」する鞄

「本物」である上に、品格をも纏う。これでもまだ、「心まで満足させる」ものづくりは終わりません。創業者の土屋國男は「鞄は使われてこそ価値がある」と言います。愛蔵ではなく、長く愛用される鞄。そのためにはまず、ストレスを感じさせない使い心地の良さが必要です。「OTONA RANDSEL」なら、背中や肩ベルトのクッション、手になじみやすい床革を芯材にしたハンドルが挙げられます。

もう1つは、年齢・性別・スタイルを問わず、幅広く使い手の個性を引き立てるシンプルなデザインです。機能的で、服にも合わせやすいと毎日のように使われるため、時間とともに持ち主になじみ、愛着と味わいが増します。そうしてつくり手と使い手の思いと時間に磨かれ、「最高」のパートナーになっていくことで「心まで満足させる」鞄が完成するのです。

土屋鞄にしかつくれない、新しい背負い鞄へ

土屋鞄は自社内に、ランドセルや大人の鞄、さらには修理・リメイクまで、多彩な職人がいるだけでなく、製品企画にデザイナー、革の仕入れ・管理の担当まで、ものづくりの体制がそろっています。その全ての職人・スタッフが共有しているのが、創業者の土屋國男から受け継いできた「本物をつくる」「心まで満足させる」というフィロソフィーです。

だからこそ、全ての職人・スタッフがいつでも手を携え、それぞれの枠を超えて新しいものを生み出すことができる。それが土屋鞄の強みであり、土屋國男の哲学の一つ「更新されていくものづくり」をかなえる体制となっているのです。

「OTONA RANDSEL」は、そんな土屋鞄だからこそつくり得たのだと、玉川は語ります。この鞄はまさに土屋鞄のものづくりの集大成であり、そして新しいスタートの象徴となりました。ランドセルをルーツに持つ強みを、理想の「大人の背負い鞄」へ。この鞄を嚆矢として、土屋鞄はこれからも「心まで満足させる本物」への挑戦に邁進していきます。

受け継がれる熱意と、
燃え続ける情熱

それぞれが一方通行で話していても良い鞄はつくれないので、デザイナーとはとことん話し合い、「つくりたいものを手縫いでいいから形にしてみなよ」って、描くだけじゃなく、形にすることもすすめていましたね。やっぱりね、技術の面でも理解し合えると、納得のいく良い鞄ができあがるんですよ。それにこの頃からかな、元々自分のものづくりがしたい人間ではないから、誰かに頼られることが仕事の励みにもなってね。つくりたかった鞄ができ上がって、デザイナーに喜んでもらえると素直にうれしいし、難しい宿題を出されても「あいつのためなら、何とか頑張ってみるか」と試行錯誤を重ねたものです。

土屋國男

1970年生まれ。甲南大学時代はヨット部に所属し、スキーや旅行などのアクティビティと靴や鞄のメンテナンスが趣味。海外の信託商業銀行でのコンサルタントを経て、大手銀行、カードブランドで商品開発などを担当。2016年にテン・グループ・ジャパン株式会社に事業開発代表として参画し、更なる日本のマーケット拡大を目指す。