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Voices from The Origin

vol.1 MARUNOUCHI STORE

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洗練を纏った丸の内店で出会う、人。もの。

洗練を纏った丸の内店で
出会う、人。もの。

在籍するスタッフの顔ぶれから、店内の内装やインテリア、製品のディスプレイまで、それぞれの個性が際立つ土屋鞄の店舗。所在する地域や周辺環境といった特色も相まって、一つとして同じ店舗はありません。今回は、今年4月にリニューアルオープンしたばかりの「TSUCHIYA KABAN 丸の内店」をピックアップ。店長・別所へのインタビューや店内空間へのこだわりについて触れながら、丸の内店ならではの魅力をご紹介します。

chapter 1

一つひとつに想いを馳せて。
店長・別所が語る、土屋鞄の革製品ならではの魅力

一つひとつに想いを馳せて。
店長・別所が語る、
土屋鞄の革製品ならではの魅力

きっかけは日本の「ものづくり」

丸の内店の店長を務めるのは、自身も大の“革好き”でレザーソムリエの資格も持つ別所。皮革に関する豊富な知識と、製品への深い愛情、そして芯の強さを感じさせる接客で、お客さまをはじめスタッフからの信頼も厚いリーダーです。

そんな別所と土屋鞄の出会いは、とある伝統工芸品がきっかけでした。

「学生時代、岩手県の伝統工芸品として知られる南部鉄器に魅了されていたんです。コア・コンピタンスをテーマとした大学の卒論でも取り上げたのですが、その過程で気が付いたのは、日本の職人技や手作業によるものづくりの素晴らしさ。就職活動の際にも『職人の技術を守れる仕事がしたい』と会社探しを行うなかで、鞄職人たちを大切にする土屋鞄製造所と出会い、入社を決めました」

 

まずは革製品を使うことを楽しんで

入社後に配属された丸の内店で接客を経験し、気づけば“丸の内店ひとすじ”。土屋鞄の製品に触れたことで、革製品の奥深さに魅了され、現在では大の“革好き”だといいます。2022年には皮革や革製品についての正しい知識を有することの証である、レザーソムリエの資格も取得しました。

「革製品の魅力は、エイジングによって使う人ならではの味が出てくること。例えば、キャンバス製のバッグに汚れや傷がついてしまったら、それは単に“くたびれてしまった”という印象ですよね。でも、革製品にはそうしたネガティブな印象はないと思っていて。むしろ汚れや傷が陰影や独特の質感を生むことで、個性豊かな表情へと変化していくところが好きなんです。『革製品はデリケート』というイメージがある方も多いと思いますが、店頭にお持ちいただければ私たちスタッフがお手入れもさせていただきますので、思い切って“ガシガシ使う”ことを楽しんでみてほしいですね」

 

製品の未来までを見据えた接客

そうした考えもあり、接客においては「良い面だけを強調しない」ことを大切にしているといいます。

「例えば、新品の綺麗な製品を前にして、『10年後にどうなっているか』を想像することは難しいですよね。ですが、良い面だけをお伝えしてしまっては、10年後に『こんなはずじゃなかった』とご満足いただけないことにつながるかもしれません。お客さまに長く製品を愛用していただくためにも、現在だけではなく未来のことまでをお伝えすることは、接客において特に気を付けていることです」

製品の未来までを見据えた真摯な接客は、レザーソムリエ資格も持つ別所ならでは。それだけに、使ううちにお客さまの個性が現れてくるエイジングを見ることが何よりも楽しみなのだと話します。

「接客したお客さまには『いつでも見せに来てくださいね』とお伝えしています(笑)。時には、お客さまのエイジングの様子を拝見しながら話し込んでしまうことも。中には『お手入れをしていないから恥ずかしい』とおっしゃる方もいるのですが、全く恥ずかしいことではないと思っていて。むしろ、『愛着を持って使ってくださったから、この味が出ているんですよ』と、革製品ならではの魅力をお伝えしています」

 

実店舗だからこそ、できること。

東京駅にもほど近い丸の内店。それだけに、全国各地からもさまざまなお客さまが訪れます。店舗がない地域にお住まいの方にとっては、丸の内店が“最寄り”の店舗となることも。

 

「丸の内店には、お仕事の昼休憩や、新幹線への乗車前に来店される方もいらっしゃいます。そのため、お客さまに製品の魅力をお伝えすることはもちろん、スピード感のある簡潔な説明を求められることも多いんです。そうしたお客さまのニーズを汲み取りながら、それぞれの思いも込めた接客ができるスタッフがいることも丸の内店の強みですね。実店舗ならではのアドバンテージは、予約不要のお手入れサービスや、実際の製品を目にしながらの接客が受けられること。そんな“実店舗だからこその価値”を提供しながら、お客さまの製品選びをお手伝いさせていただきたいと思います。」

 

 

同じものがないエイジングのように、一度として同じ機会はない店舗での接客。お客さまにお届けしたいのは、実店舗だからこそ感じていただける価値なのです。

chapter 2

クラフツマンシップが息づく、
開放的でタイムレスな店内空間

相反する要素を取り入れた洗練インテリア

土屋鞄の創業60周年を機に、新丸ビルの旧店舗と同じフロア内で移転リニューアルした丸の内店。間口の広いエントランスや、自然光を程良く取り込める窓を設けたことで、より開放感のある店内空間となっています。

コンクリートを敷いた無機質な空間には、木や革の有機的な質感をアクセントとして入れ、上質感とラフさが共存する雰囲気に。女性のお客さまにも気軽にお立ち寄りいただけるよう、充実したラインアップのウィメンズをエントランス側に、メンズはカーペットが敷きの店内奥に配置するなど、バランスの良い空間づくりを目指しました。

また、店内には革があしらわれたテーブルやチェアといった什器を設置。デザイン会社、家具メーカー、そして土屋鞄が共同でデザイン・設計を行った、丸の内店だけの特注品です。直線的なソリッドさと曲線的なやわらかさが目を引き、その佇まいはまるでモダンアートのよう。革ならではの上質さと、オリジナリティのある什器が、開放的な店内を引き立てる役割も果たしています。

触れて感じる熟練のものづくり

なかでも、一際存在感を放つのが店内中央に設置されたレザー製カウンター。来店されるお客さまを迎え、製品の比較検討やお会計の場として活用される、新たな丸の内店の「顔」ともいえる什器です。

カウンターの製作に際しては、土屋鞄の職人が最終工程となる表面の革の貼り付けを担当しました。木製の大きな天板を美しくしつらう一連の作業には、鞄づくりで培われた熟練の技術が生かされています。

 

製作を担当した土屋鞄の職人によると、最も苦労した工程は革の裁断なのだそう。広い面積の天板を一枚で均一に覆わなければならないため、傷がない部分を避け、伸びてしまいやすい部分は天板の曲面に合わせるなど、大きな革を使用するからこその正確さが求められました。

その一方で、上質な牛革を惜しげもなく使っているからこそ感じられるのは、土屋鞄のものづくりの真髄。直線的な角の部分と、なだらかなカーブを描く曲面の貼り付けは、ランドセルやバッグなどをつくる際の、正確で繊細な職人技によって実現しています。また、本革を使用しているからこそのエイジングも魅力。製品と同じように時を経て表情が変化し、独特の味が出てくる様子も楽しめるのです。担当した職人も、「ゆがみや凹凸がない美しさと、革ならではの風合いと質感を、ぜひ触れて確かめてみてほしい」と話します。

木材への革の貼り付け作業は難易度が高く、当初は家具メーカーに断られていたのだそう。お客さまと製品の出会いをつなぐレザー製カウンターは、まさに土屋鞄だからこそ実現できたものだったのです。

ぜひ、新たな装いとなった丸の内店へ

土屋鞄の創業60周年を機に、リニューアルオープンした丸の内店。ウィメンズライン・ビジネスラインをはじめ、これまで以上にラインアップも充実し、より広く開放的な空間へと生まれ変わりました。

以前はコンパクトな店舗でしたが、新店舗は売り場やカウンターの面積を拡張し、よりゆったりと製品をご検討いただけるようになりました。これまで以上にお客さまにご満足いただける新たな装いとなった丸の内店で、皆さまのお越しをお待ちしております。

 

〒100-6504
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 4F

平日・土 11:00~21:00
日・祝 11:00~20:00
休店 新丸ビルの休館日に準ずる

ACCESS
JR各線「東京駅」より徒歩約1分
地下鉄丸の内線「東京駅」、地下道より直結

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