僕とわたしの手帳。
時間の過ごし方、物事に対する考え、好きなものーー。手帳は時間を把握する道具であり、その人らしさがにじみ出る存在です。だからこそ、もっとのびのびと使えたなら。
土屋鞄が共感する暮らしを手帳とともに送る方に、お話を伺いました。
僕とわたしの手帳。
時間の過ごし方、物事に対する考え、好きなものーー。
手帳は時間を把握する道具であり、その人らしさがにじみ出る存在です。
だからこそ、もっとのびのびと使えたなら。
土屋鞄が共感する暮らしを手帳とともに送る方に、お話を伺いました。
大切にしているのは、
自分の目で見て、感じること
外からの光が差し込む、白を基調とした明るい店内に並ぶのは、古今東西にわたる手仕事の品々。タイの刺し子のポーチ、フィンランドの動物のオブジェ、日本の寄木細工の器・・・。
どれもこれも、人の手でつくられた細やかさと温かみにあふれ、思わず手に取ってしまいます。
そんな雑貨のセレクトショップ「watari」を営むのが、店主の小林紀子さん。
14年ほど洋服屋さんで販売の仕事をされた後、2012年の春、東京・深川にご自身のお店をオープン。
店内で販売するものの多くは、自ら国内外に足を運んで、現地のマーケットなどで買い付けているそう。
「昔から絵とかオブジェとか、生活の役には立たないけれど、感じが良くて、そばにあるとうれしくなってしまう。そういうものに惹かれるんです。お店でも日用品というよりは、あると楽しいもの、造形として美しいものを置きたいなと思っていて」と小林さん。
「あとは、店に並べるものはフラットな目で選ぶようにしています。例えば、名の知れたデザイナーの器も、無名の誰かがつくった感じの良い器も、私には同じように魅力的なので、それらを分けたりせずに等しく並べる。それが店を営む上で、唯一のこだわりかもしれません」
そんなふうに、ものに対して愛情深いまなざしと独自の審美眼を持つ小林さんが、どんな手帳を使っているのかと気になります。尋ねてみると、「実は、今は使っていなくて」とのお返事が。
「以前は、持ち運びのしやすい小さな黒い手帳を使っていました。ただ自分のお店を持ってからは、日々お店を開けることが主な予定なので、手帳にスケジュールを書き込む習慣から離れてしまい・・・。また使いたいなと思いながらも、どんなものにしようかと悩んでしまって」とのこと。
最近はスマートフォンでスケジュール管理をする人も増えていますが、「私はシステム手帳派 ! 」とそこはきっぱり。
「私自身、すごくアナログな人間なんですよ。機械類が苦手なので、そもそもPCやスマートフォンを操作するのも得意ではないし。あとは、鞄とか手帳とか、毎日一緒に過ごすアイテムは、自分の相棒のように存在感のあるものを持ちたいですよね」と、手仕事のものに囲まれて暮らす小林さんらしい一言も。
土屋鞄の手帳を
小林さんに使っていただきました
そんなお話を聞いたタイミングで、小林さんが買い付けの旅に出ることをお聞きしました。旅先では、現地で買い付けたものや心に残った出来事を書き留めるのに、メモ帳は必ず携帯しているアイテムなんだそう。
そこで、旅の相棒として、土屋鞄の「トーンオイルヌメ マルチポケットバイブル手帳」を使ってみていただくことに。表情豊かな革でつくった、しっとりと柔らかな手触りのシステム手帳。中にはメモ帳として使える、まっさらなページのリフィルもたっぷりと付いています。
「革の柔らかさが、手にすっとなじむ感じが良いですね。リフィルがシンプルで自由度が高そうなので、自分なりのオンリーワンの使い方ができそう。旅先で使うのも楽しみです」と小林さん。
その後、旅から帰国された後に改めて、旅先でのことや手帳の使い心地について、お話を伺いました。
今回、小林さんが旅に出られたのは、バルト三国の1つで知られるラトビアの首都・リガ。かごやリネン、木工品など今も手仕事が盛んな国で、以前から一度訪れてみたかったんだとか。
「緑が多くて、美しい街だった」というリガでは、骨董市などで買い付けたものや、目に留まった現地の人の暮らしぶりなんかを手帳に書き込んだそう。
「花を手に歩いている人が多くて、それが印象的でした。リガの人にとっては、花のある暮らしが特別なものではないんだな、素敵だなと思って、そのことを書き留めたり」
「あとは、久しぶりに手帳を使ってみると、ふんわりとした革で存在感があるせいか、『いつも相棒がそばにいる』という安心感がなんだかうれしくて」
「手帳の良さは文字通り、書きためていけることだったり、紙のページをめくって見返す楽しみがあることだなと再認識しました。旅先で書いたページなんかは、見返すたびに、その国の匂いや空気まで思い出しそう。これから中身を増やしていくのも楽しみです」
買い付けの旅はもちろん、趣味の美術館巡りなど、日頃からいろいろな場所に足を運び、自分の目で見て、感じることを大切にしているという小林さん。
毎日を共にしながら、持ち主のあふれる好奇心を受け止め、たくさんの物事を一緒に吸収していく存在。それが、手帳なのかもしれません。
僕とわたしの手帳。