知れば知るほど、奥が深い革の世界。思わず誰かに話したくなるような、
革などにまつわるエピソードや
まめ知識を連載でお届けします。

知れば知るほど、奥が深い革の世界。
思わず誰かに話したくなるような、

革などにまつわるエピソードや
まめ知識を連載でお届けします。

一般的に「合皮(ごうひ)」と呼ばれている素材には、大きく分けて2種類あります。 1つは「合成皮革」、もう1つは「人工皮革」です。

「合成皮革」は、綿や麻などの織り生地に合成樹脂を塗ったもの。一方の「人工皮革」は、不織布というフェルトのような生地に合成樹脂を染み込ませたり、表面に塗り重ねたりしたものです。

用途は丈夫で弾力のある人工皮革が広く、衣服や靴、鞄・ランドセルから球技のボールにまで採用されています。特にサッカーでは、本革のボールは水を吸って重くなるため、人工皮革が主流。W杯では1986年のメキシコ大会から使われています。

包丁とまな板に次ぐすし職人の道具といえば、ワサビおろし。おろし金を使う店もありますが、腕利き職人は「サメの皮」を張った板を使います。サメ皮はエイ皮と同様、表面に歯と同じリン酸カルシウムの細かい鱗(うろこ)がびっしり並んでザラザラ。そのため、ワサビおろしに好適なのです。

中でもすし職人に人気の最高級品は、「カスザメ」というナマズに似た平たいサメの皮。鱗(うろこ)が細かく粒がそろっているため、ワサビがムース状になるほどきめ細かくおろせます。ちなみにサメ皮でおろしたワサビは香りと辛味の成分が活性化されるので、少量でかなり効くそうです。

“革のダイヤモンド”と呼ばれる高級革・コードバンを、なんと道具の一部に使用している贅沢な競技があります。それは、2012年のロンドン五輪で女子団体の銅メダルを獲得したアーチェリー。弦をつかむ手を保護する「タブ」と呼ばれる器具に使われています。この部分に必要な性質は頑丈さとなじみの良さ、そして弦をスムーズに放てるなめらかさ。まさにコードバンはうってつけの素材なのです。

ちなみに日本の「弓道」では、弦を持つ手に「ゆがけ」という大きな手袋をはめます。これは「かけ師」という専門の職人が仕立てるもので、鹿革をわらで燻(いぶ)して防虫・抗菌加工を施した「ふすべ革」が使われます。鹿革は薄く丈夫で手にピッタリなじみ、吸湿性が高いので、「ゆがけ」にぴったりなのです。

人間の歯と同じ成分でできた革がある、と言ったら驚かれるでしょうか。これほど奇妙な革は他にはちょっとありません。

人間の歯はリン酸カルシウムという一種の石でできていますが、それを表面にみっちりと敷き詰めた奇妙な革があるのです。それは、なんと「エイ」の革。そう、海にいるあのヒラヒラした魚の革です。

リン酸カルシウムの部分は、粒々の細かい鱗(うろこ)。皮の鞣しは、この硬い鱗をつけたまま行います。これには特殊な技術が必要で、非常に時間も手間もかかりますが、できた革を磨くと半透明の粒々がきらめき、見とれるほど。“革の宝石”という異名も納得です。

一般的に「合皮(ごうひ)」と呼ばれている素材には、大きく分けて2種類あります。 1つは「合成皮革」、もう1つは「人工皮革」です。

「合成皮革」は、綿や麻などの織り生地に合成樹脂を塗ったもの。一方の「人工皮革」は、不織布というフェルトのような生地に合成樹脂を染み込ませたり、表面に塗り重ねたりしたものです。

用途は丈夫で弾力のある人工皮革が広く、衣服や靴、鞄・ランドセルから球技のボールにまで採用されています。特にサッカーでは、本革のボールは水を吸って重くなるため、人工皮革が主流。W杯では1986年のメキシコ大会から使われています。

包丁とまな板に次ぐすし職人の道具といえば、ワサビおろし。おろし金を使う店もありますが、腕利き職人は「サメの皮」を張った板を使います。サメ皮はエイ皮と同様、表面に歯と同じリン酸カルシウムの細かい鱗(うろこ)がびっしり並んでザラザラ。そのため、ワサビおろしに好適なのです。

中でもすし職人に人気の最高級品は、「カスザメ」というナマズに似た平たいサメの皮。鱗(うろこ)が細かく粒がそろっているため、ワサビがムース状になるほどきめ細かくおろせます。ちなみにサメ皮でおろしたワサビは香りと辛味の成分が活性化されるので、少量でかなり効くそうです。

“革のダイヤモンド”と呼ばれる高級革・コードバンを、なんと道具の一部に使用している贅沢な競技があります。それは、2012年のロンドン五輪で女子団体の銅メダルを獲得したアーチェリー。弦をつかむ手を保護する「タブ」と呼ばれる器具に使われています。この部分に必要な性質は頑丈さとなじみの良さ、そして弦をスムーズに放てるなめらかさ。まさにコードバンはうってつけの素材なのです。

ちなみに日本の「弓道」では、弦を持つ手に「ゆがけ」という大きな手袋をはめます。これは「かけ師」という専門の職人が仕立てるもので、鹿革をわらで燻(いぶ)して防虫・抗菌加工を施した「ふすべ革」が使われます。鹿革は薄く丈夫で手にピッタリなじみ、吸湿性が高いので、「ゆがけ」にぴったりなのです。

 

人間の歯と同じ成分でできた革がある、と言ったら驚かれるでしょうか。これほど奇妙な革は他にはちょっとありません。

人間の歯はリン酸カルシウムという一種の石でできていますが、それを表面にみっちりと敷き詰めた奇妙な革があるのです。それは、なんと「エイ」の革。そう、海にいるあのヒラヒラした魚の革です。

リン酸カルシウムの部分は、粒々の細かい鱗(うろこ)。皮の鞣しは、この硬い鱗をつけたまま行います。これには特殊な技術が必要で、非常に時間も手間もかかりますが、できた革を磨くと半透明の粒々がきらめき、見とれるほど。“革の宝石”という異名も納得です。