長年培ってきた修理技術を、自社製品だけではなく、より多くのお客様のご愛用品に生かしたい。そうした思いから、このたび、他社ブランド製品についても修理サービスを開始いたしました。
他社ブランド製品修理についてのご案内
受付可能な修理についてのご案内と、お申し込みに関するご注意
【修理内容について】
以下の修理内容を承ります。
- 補色
- 穴を塞ぐ修理(接着)
- 糸ほつれの再縫製(かがり糸含む)
- ファスナー交換
- 革断面の塗料再塗布
- 引き手・交換取り付け
【受付可能な素材・製品について】
- 牛革素材の製品を対象に受付いたします。
以下の素材の製品は対象外となります。
- 主素材が牛革以外のもの(コードバン、ナイロン、布、合成皮革、人工皮革、いわゆる「ヴィーガンレザー」や「代替レザー」など)
- スエードやヌバックなどの起毛革、エキゾチックレザー(クロコダイル・オーストリッチなど)、毛皮
- プリント加工、表面にエナメル、箔押しなど特殊加工が施された素材
加えて、以下の素材の製品は、牛革素材であっても補色の対象外となります。
- ブライドルレザー、染料仕上げの革
- 素材の特徴が異なるため、修理作業への耐久性を考慮し、修理対象外の素材を設定しております。
製品によっては判別が難しい場合もあるため、修理作業中に受付対象外の素材が使用されていることが判明した場合には、修理を中止することがございます。
万一、受付対象外の素材であることが判別できないまま修理作業を行い、修理実施後に素材が判明した場合であっても、当社は責任を負いません。
牛革 ※1 | 特殊加工 ※2 | ブライドルレザー | 染料仕上げの革 ※3 | |
①補色 | ⚪︎ | × | × | × |
②穴を塞ぐ修理(接着) | ⚪︎ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
③糸ほつれの再縫製(かがり糸含む) | ⚪︎ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
④ファスナー交換 | ⚪︎ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
⑤革の切り口の塗料再塗布 | ⚪︎ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
⑥引き手・交換取り付け | ⚪︎ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
※1 各素材についての修理可否を記載しています。
上記内容についても、製品の仕様や状態により修理できない場合がございます。
※2 モノグラム等のプリント加工・ エナメル・箔押しなど。
※3 オイルが多量に含まれた染料仕上げの革は、塗料の定着に懸念があるため、種類によりましては①補色ができない場合がございます。
【お申し込みについてのご注意】
- 他社ブランドの製品を当社で修理した場合、そのブランドの正規窓口での修理が受けられなくなる場合がございます。
- 法人・企業、修理済製品の古物販売を行うことを目的とした個人のお客様からのご依頼はお受けしておりません。ご了承ください。
- 模倣品と正規品の真贋判定は専門外であるため行っておりません。
- 修理後に修理済製品が模倣品と判明した場合であっても、当社では一切の責任を負いかねます。
- 他社ブランドの修理も、当社の修理基準に沿って行います。
また、パーツの交換を要する場合には、当該ブランドの純正パーツはご用意できません。
当社で用意のある部材から修理対象の製品に近しいものをご用意いたしますが、色味や手触り、風合いが変わる可能性がございます。 - 製品の仕様や状態により修理不可能と判断した場合は、修理を行わずそのままお返しする可能性がございます。
- 製品到着後に受付対象外の製品・状態であると判明した場合は、往復送料をお客様ご負担で、返送させていただきます。
修理内容、部材に関してのご注意
他社ブランド製品の場合は、当社製品と異なる素材、仕様となるため、以下のご注意点をご案内しております。
- 合成皮革、人工皮革、接着剤の使用箇所については、経年により加水分解(べたつき)や劣化が発生し、修理作業に影響が生じる可能性がございます。
※表から見えない部分が劣化しているケースもあるため、懸念点が発見された場合、修理を中断してご連絡を差し上げることがございます。
※合成皮革・人工皮革の製品の修理は原則、受付対象外とさせていただいております。
- 縫製作業により表面に生じた細かなヒビについては当社は責任を負いませんのでご承知おきください。
- 当該ブランドの純正パーツを用いたブランド推奨の修理方法ではないため、部材やパーツは当社で用意できる中から使用可能なものを選定します。
当社で用意のある部材・パーツから修理をご依頼の製品になるべく近いものをご用意いたしますが、形状や色味、手触りや風合いなどが変わる可能性がございます。
部材・パーツについて細かなご指定は承れませんので予めご了承ください。また、使用できる部材が用意できない場合、修理をお断りする可能性がございます。
- 修理作業に伴い、ご希望箇所以外にもパーツ交換が必要となる場合がございます。
- 修理作業により交換したパーツは、ご返却せず当社で廃棄いたします。
返却をご希望の場合には、予めご通知ください。
また、作業上、パーツを切断したり分解したりなど、加工を施すことがございます。
- 純正パーツを用いた当該ブランドが推奨する修理方法ではないため、縫製や取り付け方法など、修理前と仕様が変更になる場合がございます。
(例 修理前は縫い目が表に出ない仕様であったが、作業工程上、修理箇所の縫い目が表から見えるようになる 等)
製品送付時のご注意
- ご依頼の際、取り外し可能な装飾品・付属品などは事前に取り外した上でご送付下さい。
- 修理を行う製品以外(付属品や保証書、化粧箱など)はご返却できませんので、同封しないようお願いいたします。
上記内容をご了解の上で修理を希望される場合は、「お問い合わせフォーム」にご依頼内容をご記入してお問い合わせください。
また疑問点など、お気軽にお問い合わせください。