革のなるほど vol.8

知れば知るほど、奥が深い革の世界。思わず誰かに話したくなるような、
革などにまつわるエピソードや
まめ知識を連載でお届けします。

知れば知るほど、奥が深い革の世界。
思わず誰かに話したくなるような、

革などにまつわるエピソードや
まめ知識を連載でお届けします。

乳牛といえば、白黒模様でおなじみのホルスタイン。そのホルスタインも、雄は原皮として利用されています。そこで気になるのは、あの白黒模様の下。実は、体毛の模様と同じで、地肌も白黒なのです。

ところが、鞣しの工程では体毛や脂肪を取り除くために原皮を石灰に漬けるので、その際に色が抜けてしまい、ホルスタインの革は他の革と同じ色になってしまいます。ちなみに、ホルスタインと同じ白黒模様のパンダやシマウマの地肌は、無地で黒に近いグレー。また、キリンやトラなどの黄色っぽい模様の毛が生えている動物も、地肌は無地の肌色になっているのだそうです。

革のケアオイルの主成分として使われるオイルには、植物性・動物性、鉱物性に合成と、実にさまざまなタイプがあります。それらの中でよく使われるものに、「ラノリン」という黄色味を帯びたラード状の油脂があります。これは、羊毛の表面を包んでいる皮脂の主成分。カットした羊毛を洗浄する際に得られる油脂を精製して得られるもので、羊毛を乾燥や寒さなどから守ります。

このラノリンは、古来より化粧品の材料として珍重されてきました。浸透力が高いので角質層までしみ込み、保湿効果も豊か。肌をみずみずしく柔らかな状態にしてくれるのだそうです。これらの保湿力・浸透力の高さはそのまま革にも発揮されるため、革用のケアオイルとしても有効です。特に羊革のアイテムなら、ラノリン入りのオイルの方が革も喜ぶかもしれませんね。

秦の始皇帝が統一する400年以上前(今から2,700年ほど前)の中国に、百里奚(ひゃくりけい)という、高齢の老貴族がいました。彼はある国の大臣でしたが運悪く滅ぼされ、別の国に捕らわれた後、秦国に送られます。その秦の国王は百里奚の才を見抜き、大臣にしようとしますが、彼は逃げ出して楚(そ)という国で奴隷にされてしまいます。

秦王は百里奚が楚国にいるのを知り、彼を買い戻すことにしました。しかし、高齢の彼に宝物を出すと怪しまれると考え、なんとたった5枚の羊皮で連れ戻します。秦に帰った百里奚は大臣になって善政を行い、100歳近くまで生きて国を繁栄させました。そんな彼を、国民は親しみを込め、「五羖大夫(ごこたいふ)=羊皮5枚の大臣」と呼んだそうです。

乳牛といえば、白黒模様でおなじみのホルスタイン。そのホルスタインも、雄は原皮として利用されています。そこで気になるのは、あの白黒模様の下。実は、体毛の模様と同じで、地肌も白黒なのです。

ところが、鞣しの工程では体毛や脂肪を取り除くために原皮を石灰に漬けるので、その際に色が抜けてしまい、ホルスタインの革は他の革と同じ色になってしまいます。ちなみに、ホルスタインと同じ白黒模様のパンダやシマウマの地肌は、無地で黒に近いグレー。また、キリンやトラなどの黄色っぽい模様の毛が生えている動物も、地肌は無地の薄ピンク色になっているのだそうです。

革のケアオイルの主成分として使われるオイルには、植物性・動物性、鉱物性に合成と、実にさまざまなタイプがあります。それらの中でよく使われるものに、「ラノリン」という黄色味を帯びたラード状の油脂があります。これは、羊毛の表面を包んでいる皮脂の主成分。カットした羊毛を洗浄する際に得られる油脂を精製して得られるもので、羊毛を乾燥や寒さなどから守ります。

このラノリンは、古来より化粧品の材料として珍重されてきました。浸透力が高いので角質層までしみ込み、保湿効果も豊か。肌をみずみずしく柔らかな状態にしてくれるのだそうです。これらの保湿力・浸透力の高さはそのまま革にも発揮されるため、革用のケアオイルとしても有効です。特に羊革のアイテムなら、ラノリン入りのオイルの方が革も喜ぶかもしれませんね。

秦の始皇帝が統一する400年以上前(今から2,700年ほど前)の中国に、百里奚(ひゃくりけい)という、高齢の老貴族がいました。彼はある国の大臣でしたが運悪く滅ぼされ、別の国に捕らわれた後、秦国に送られます。その秦の国王は百里奚の才を見抜き、大臣にしようとしますが、彼は逃げ出して楚(そ)という国で奴隷にされてしまいます。

秦王は百里奚が楚国にいるのを知り、彼を買い戻すことにしました。しかし、高齢の彼に宝物を出すと怪しまれると考え、なんとたった5枚の羊皮で連れ戻します。秦に帰った百里奚は大臣になって善政を行い、100歳近くまで生きて国を繁栄させました。そんな彼を、国民は親しみを込め、「五羖大夫(ごこたいふ)=羊皮5枚の大臣」と呼んだそうです。