2026.05.21
【他社ブランド製品修理の実例公開】
お客さま事例で見る、修理の仕上がり
土屋鞄では「時を超えて愛される価値をつくる」という思いのもと、長年にわたり専門職人による修理体制を整えてまいりました。
現在では、これまでに培ってきた技術を、より多くのお客さまのお役に立てたいという思いから、他社ブランド製品の修理も承っております。
「もう直せないかもしれない」──
そう思われた製品でも、状態を確認しながら、できる限りお使いいただける方法をご提案いたします。
製品の破損状況
今回修理をご依頼いただいたのは、小銭入れ部分がBOX型に開く仕様のお財布。お客さまからは、「気に入っている仕様なので、これからも長く使っていきたい」というご希望をいただきました。
製品を確認したところ、複数箇所の糸ほつれに加え、革切れも発生。マチ部分の革は大きく破れ、二つ折り箇所の革も切れて欠損している状態でした。
長年ご愛用いただいていることが伝わるお財布を、できる限り自然な形で再びお使いいただけるように。職人の経験と技術を生かしながら、修理を行いました。
今回行った修理項目
小さな小銭入れに対して、複数の修理を施しました。
①二つ折り箇所・左右の革切れ修理
革切れ箇所の裏側から革をあてて接着し、縁の縫製を復元。
②小銭入れマチ部分の革切れ修理
左右の革切れ部分は、内装素材を可能な限り剥がしたうえで、裏から革をあてて接着。右側のマチの破れが大きかったため、一部コバ塗料を剥がし、縫製を解いて作業を行いました。修理後は再縫製と塗料の塗り直しを施しています。
③カードポケット部分の革切れ・縫製ほつれ修理
背面右側のカードポケット部分も、裏側から革をあてて補強し、部分的に再縫製を行いました。
④角部分の糸切れ修理
表面左右の角部分についても、再縫製を実施。
以上の修理を行った仕上がりの状態がこちらです。
もちろん、新品同様に戻るわけではありません。それでも、再び手に取り、使い続けていただける状態へとお直しすることができました。
土屋鞄ではこれまで積み重ねてきた修理経験を生かし、自社製品のみならず、他社ブランド製品の修理も承っております。
製品の状態に応じて、似寄りの素材を使用したり、今ある素材を生かした修理方法をご提案したりと、一点ずつ状態を見ながら対応しております。
「壊れてしまったから」と諦めてしまう前に、まずはお気軽にご相談ください。

