WHAT'S THIS LEATHER?

ヌメ革とは?

「ヌメ革」は、植物の渋にも含まれる成分のタンニンを使って牛の原皮を鞣し、型押しなどの表面加工をほとんど施さずに仕上げた革。数ある革の中でも最も革らしい雰囲気を持つため、“革の中の革”とも呼ばれます。ひと目で本革と分かるナチュラルな風合い、高い上質感と風格、素朴な匂いやなめらかな手触りが特徴。傷痕やシワ・血管や毛穴の痕などの自然の刻印がそのまま残されるため、表情がとても豊かで個性的になります。

FEATURES

ヌメ革の特徴

使用歴
画像上:7年
画像下:1年

丈夫で長持ち

ヌメ革は線維がキュッと締まっているので、たいへん頑丈な革です。そのため使い始めはややゴワゴワして固い感じがしますが、使い込んでゆくと徐々に繊維がほぐれて柔らかくなり、クッタリと馴染んできます。表面加工をしていないため簡単に傷が付きますが、丁寧に手入れをしながら使うことにより長く使えるので、傷さえも味わいに見えます。

味わい深い経年変化

ヌメ革は日光や熱で日焼けしたり、ケアオイルや手の脂が染み込むことなどによって、色がより深いものへと変化します。また日光や熱、摩擦などの刺激によって革が元々含んでいる脂分が表に染み出し、これが磨かれることで独特のじんわりとしたつやが出てきます。ヌメ革はただ古びてゆくのではなく、年季が入るほど味わいを増し、革を持つ喜びを堪能させてくれるのです。

自然の刻印

最もナチュラルな仕上げの革であるヌメ革には、牛が元々持っていたシワやたるみ、キズ、血管、毛穴などの痕跡がそのまま自然の刻印として現れます。これを「ナチュラル・スタンプ」などと呼び、天然皮革には付きものの特徴となっています。ヌメ革は表面加工をほとんど施さないので、これらの痕跡が他の革よりもはっきり現われ、それが一枚一枚の革の個性や味わいになります。

NATURAL STAMPS
COLLECTION

1 バラキズ
刺し傷や切り傷が治った痕。
放牧で自由に育てられた牛に良く見られる。

2 トラ
首・腹のシワやたるみを伸ばした痕。

3 血筋
血管が通った痕が稲妻のような模様に。

4 毛穴
大きな毛穴が密集していた痕。

5 かさぶたの痕
刺し傷や擦り傷の痕が濃い色に。

HOW TO CARE

ケア・メンテナンス

● ヌメ革は革の中で最も水の影響を受けやすく、雨に濡れるとシミや色落ち・色移り、カビの原因になります。

● 普段のお手入れは、乾拭きで表面のほこりを払う程度で結構です。

● 半年以上使用して、革表面にカサつきなど乾燥の徴候が見られ始めましたら、適宜オイルケアを行って潤いや油脂分を補充してください。

●革のコンディションを良好に保ち、長持ちさせて、ヌメ革ならではの経年変化をお楽しみいただくために、定期的なオイルケアをお薦めします。
オイルケアは使用状況により1〜2カ月に1回のペースで結構です。

● 湿気や汚れによりカビが発生することがあります。
そのため、長期間使用しない場合は通気の良い場所に保管し、時々日陰干しや乾拭きなどを行って表面の汚れや湿気を除去してください。

● 軽度の汚れは皮革用クリーナーで除去できる場合もありますが、汚れの種類・付き方によってはかえって広げる場合がありますので、ご使用にはご注意ください。

● 温度差の激しい場所で保管した場合、急激な温度変化によって革内部に含まれる油脂分が染み出て、白い皮膜や粉を吹くことがあります。
これらは柔らかい布で擦り込むと革の内部に戻りますので、ご安心ください。

ATTENTIONS

使用上の注意

●水に濡れるとシミやふくらみが生じたり、カビの原因になったりする場合がありますので、水が付着した場合は放置せず、できるだけ速やかに拭き取って下さい。

●防傷加工をしておりませんので、爪などで容易に凹みや傷痕が付きます。一度付いた傷や痕は基本的に消すことができませんので、傷を気にされる方は扱い方にお気をつけ下さい。
但し、浅い傷は指で揉みこんだり、経年変化で自然に目立たなくなる場合があります。

●革が急激に乾燥して傷んだり、変色・褪色する恐れがありますので、高温になる場所に長時間放置しないようご注意ください。

●風合いを損なわないよう色止め加工をしておりませんので、強い摩擦や水濡れなどで色落ちをする場合がございます。

● ヌメ革本来のナチュラルな表情と素材感を活かすため、表面に防傷加工をしておりません。そのため、製造工程中や保管の際の薄い擦り痕やテカリが付いていることがございます。
これらはお使いいただくうちに自然と馴染んで目立たなくなってまいりますので、どうぞご安心ください。


特徴は、あなた色に染まるキャンバスのような革素材。初めての革アイテムにおすすめのヌメ革シリーズです。

ナチューラシリーズ